VPN COLUMN

個人情報が流出したら?漏洩を確認する方法と今日からできる対策

個人情報が流出したら?漏洩を確認する方法と今日からできる対策

個人情報の流出がニュースにならない月がありません。
通販サイト、ポイントサービス、会員制のサイト。自分が使っていたところの名前が出ると、何をすればいいのか分からなくなります。

この記事は、「まず確認する」「次に止める」「最後に再発を防ぐ」の順に、今日できることだけを並べたものです。

先に、この記事でいちばん大事なことを書いておきます。
VPNでは個人情報の流出そのものを防げません。
VPNが守るのは通信の経路であって、預けた先の会社から漏れるものには届きません。
当サイトはVPNを扱っていますが、ここを曖昧にすると対策を間違えるので、最初にはっきり書きます。

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この記事の数字について

  • 調べているVPN 7社
  • サーバーのある場所 157の国と地域を、毎日数え直しています
  • 通信速度 14都市で、実機を使って自分たちで計測しています

各社の発表をそのまま書き写したものではありません。サーバーの台数と拠点の数は、各社が公開している一覧をそのまま数えたものです。実測が済んでいない項目には推定値を入れず「計測中」と書いています。取り方はデータの取り方と検証方法にまとめています。

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Contents
  1. いま個人に起きていること:IPAが挙げた10の脅威
  2. 流出は3つの層で起きる:どこを何が守るのか
  3. 手順1:自分の情報が漏れているかを確認する
  4. 手順2:漏れていた場合に、この順番で止める
  5. 「何が漏れたか」で、やることが変わる
  6. 手順3:通信の層を塞ぐ(ここがVPNの守備範囲)
  7. フィッシングを見分ける3点
  8. 流出対策で選ぶならこの3社
  9. 個人情報の流出に関するよくある質問
  10. まとめ:確認して、止めて、使い回しを断つ

いま個人に起きていること:IPAが挙げた10の脅威

まず全体像です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が毎年公表している
「情報セキュリティ10大脅威」の2026年版から、「個人」向けの10項目を引きます。

個人向けの脅威(五十音順)

10大脅威での扱い

インターネット上のサービスからの個人情報の窃取

7年連続10回目

インターネット上のサービスへの不正ログイン

11年連続11回目

インターネットバンキングの不正利用

4年ぶり8回目

クレジットカード情報の不正利用

11年連続11回目

サポート詐欺(偽警告)による金銭被害

7年連続7回目

スマホ決済の不正利用

7年連続7回目

ネット上の誹謗・中傷・デマ

11年連続11回目

フィッシングによる個人情報等の詐取

8年連続8回目

不正アプリによるスマートフォン利用者への被害

11年連続11回目

メールやSNS等を使った脅迫・詐欺の手口による金銭要求

11年連続11回目に準じる扱い(8年連続8回目)

※IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」の「個人」向け脅威の一覧です(2026年10月9日に当サイトが公式ページを確認)。2026年版から個人向けは順位を付けず五十音順で示されています。

この10項目のうち、VPNが直接効くものは多くありません。
だからこそ、どれがどの層の話なのかを分けて考える必要があります。

流出は3つの層で起きる:どこを何が守るのか

対策を間違える原因は、ほとんどがこの層の取り違えです。

層

何が起きるか

効く対策

VPN

預けた先(企業側)

会員情報が外部に流出する

漏洩の確認、パスワード変更、二段階認証

効かない

自分(入力・端末)

偽サイトに入力する、不正アプリを入れる

二段階認証、アプリの出どころ確認、OS更新

ほぼ効かない

通信の経路

接続先の一覧を回線側に見られる

VPN、HTTPS

ここが守備範囲

※当サイトによる整理です。VPNの効果は3つめの層に限られます。

ニュースになる「個人情報が流出した」のほとんどは1つめの層です。
ここにVPNは届きません。使っていても使っていなくても、預けた先から漏れるときは漏れます。

逆に言えば、1つめと2つめの層でやることが決まっていれば、被害の大半は止められます。
次の2つの章がそれです。

2つめの層のうち、端末とクラウドに置いたファイルについては
ファイルとクラウドの暗号化にまとめています。
パソコンが暗号化されているかを確かめる手順も書いています。

手順1:自分の情報が漏れているかを確認する

推測で不安がるより、まず調べます。

メールアドレスで照合するサービスを使う

過去に公開された流出データに自分のメールアドレスが含まれているかを照合できるサービスがあります。
代表的なのがHave I Been Pwnedで、メールアドレスを入れると、
どの流出事案に含まれていたかが表示されます。

照合に使うのはメールアドレスだけで、パスワードを入力する必要はありません。
パスワードの入力を求めるサイトが出てきたら、そこは使わないでください。

ブラウザとスマートフォンの標準機能を見る

意外に見落とされますが、いま使っている端末が既に教えてくれていることがあります。

標準で確認できる場所

  • iPhone・iPad:設定アプリの「パスワード」にある警告の項目
  • Android・Chrome:パスワードマネージャーの確認機能
  • 各サービスのログイン履歴:身に覚えのない地域からのアクセスが無いか

これらは追加の契約なしで今すぐ見られます。
ここに警告が出ているなら、次の手順にそのまま進んでください。

確認の手順をもっと詳しく

使える手段ごとの操作と、結果の読み方は
メールアドレスの流出を確認する方法|無料でできる4つの手段と結果の読み方にまとめています。

見るときの注意

照合サービスで「出てこなかった」ことは、漏れていないことの証明にはなりません。
公開されていない流出や、まだ把握されていない事案は照合できないからです。

出てこなかった場合も、使い回しているパスワードがあるなら、それだけは直しておく価値があります。

手順2:漏れていた場合に、この順番で止める

順番が大事です。逆にやると手戻りが出ます。

1番目:メールのパスワードを変える

メールを押さえられると、他のサービスのパスワード再設定に使われます。
だから最初に変えるのはメールです。

銀行やSNSより先です。ここを飛ばして他から始めると、直したそばから戻されます。

2番目:二段階認証を入れる

この記事の対策のなかで、費用がかからず効果がいちばん大きいのがこれです。
パスワードが漏れていても、もう1つの要素が無ければ入られません。

方式の違い(SMS・認証アプリ・パスキー)と設定の順番は
二段階認証の設定方法とパスキーとは?SMS認証が弱いと言われる理由で詳しく書いています。

SMSで受け取る方式よりも、認証アプリやパスキーのほうが安全とされています。
まずはメールと、お金が動くサービスから設定してください。

3番目:使い回しをやめる

1か所の流出が全部に波及するのは、同じパスワードを使い回しているからです。
ここを断てば、次に同じことが起きても被害は1か所で止まります。

全部を今日変えるのは現実的ではないので、メール・銀行・決済・主要なSNSの4つから始めてください。

4番目:カードと決済の履歴を見る

クレジットカードとスマホ決済の利用明細を、直近の数か月ぶん確認します。
少額の見慣れない請求は、本番前の試し使いであることがあります。
心当たりが無ければ、金額の大小にかかわらずカード会社へ連絡してください。

「何が漏れたか」で、やることが変わる

企業からの通知には、流出した項目が書かれています。ここを読み飛ばさないでください。
項目によって、急ぐものと急がないものがはっきり分かれます。

漏れた項目

主に起きること

優先度

やること

メールアドレスのみ

フィッシングの標的になる

中

差出人を疑う癖をつける。パスワード変更は不要

メールアドレスとパスワード

使い回し先に不正ログイン

最優先

同じパスワードを使った全サービスを変更

クレジットカード番号

不正利用

最優先

カード会社へ連絡し、明細を確認

氏名・住所・電話番号

なりすまし、不審な連絡

中

身に覚えのない連絡を疑う。再発行は原則不要

本人確認書類の画像

口座やカードの不正開設

最優先

発行元と警察に相談し、関連口座を確認

※当サイトによる整理です。実際の対応は通知文の指示と、各社の案内に従ってください。

「メールアドレスだけ」の流出でパスワードを全部変える必要はありません。
逆にパスワードやカード番号が含まれていたら、通知を読んだその日に動いてください。
ここを取り違えて、急ぐべきときに何もしない人が多くいます。

通知が来ていなくても起きていることがある

企業は把握した時点で通知しますが、把握できていない流出は通知されません。
だから「通知が来ていない=安全」ではなく、前の章の照合と、使い回しの解消は通知と関係なくやっておく価値があります。

手順3:通信の層を塞ぐ(ここがVPNの守備範囲)

1つめと2つめの層を手当てしたうえで、残るのが通信の経路です。

公共Wi-Fiで実際に起きること

いまはほとんどのサイトがHTTPSなので、入力した中身そのものが抜かれる場面は昔より減りました。
一方で残っているのは、どのサイトに接続したかが回線の提供者から見えることです。

VPNはここを塞ぎます。通信をまとめて暗号化した1本の経路に通すため、
回線側からは接続先の一覧が見えなくなります。これがVPNの効果の全部です。

各社が公開している保護機能

VPN各社は、通信の暗号化に加えて広告やトラッカーの遮断機能を出しています。
当サイトは、各社が公式サイトで公開している機能を取得しています。

VPNサービス

公式が挙げている保護機能

ノーログの第三者監査

NordVPN

Threat Protection、Double VPN、難読化サーバー、キルスイッチ

Deloitte

Surfshark

CleanWeb、Dynamic MultiHop、Camouflage Mode、キルスイッチ

Deloitte

Private Internet Access

PIA MACE(広告・トラッカー遮断)、高度なキルスイッチ、多段接続

Deloitte(ルーマニア法人)

Mullvad VPN

DAITA、耐量子トンネル、暗号化DNS、メール不要の匿名アカウント

Assured・Cure53・X41 D-Sec ほか

Windscribe

R.O.B.E.R.T.(ドメイン単位の遮断)

Packetlabs・Leviathan Security

※各社の公式サイトが公開している記載を当サイトが取得したものです。ExpressVPNとCyberGhostはこの項目を当サイトの取得で確認できていないため、表から外しています(存在しないという意味ではありません)。

ここで押さえておきたいのは、広告・トラッカーの遮断は「漏洩を防ぐ機能」ではないということです。
追跡を減らす効果はありますが、企業側の流出もフィッシングも止めません。
機能名で過大に期待しないでください。

各社がどのブロックリストを使い、どの端末とどのプランで使えるのかは
VPNの広告ブロック機能を8社で比べましたで1社ずつ確かめています。

無料VPNを対策として選ばない

運営にはお金がかかります。料金を取らないなら、別の収益源があります。
通信の出口をまるごと預ける相手なので、誰が運営しているかが分かることを最優先にしてください。

フィッシングを見分ける3点

IPAの個人向け脅威にも入っているとおり、流出したメールアドレスの先で待っているのがフィッシングです。
手口は年々うまくなっていますが、確認すべき点は増えていません。

開く前に見る3点

  • リンクではなく、自分でアプリやブックマークから開く
  • 「至急」「アカウント停止」と急がせる文面を疑う
  • ドメインを末尾から読む(本物に似せた長い文字列は末尾が違う)

いちばん確実なのは1つめです。メールのリンクを踏まずに、普段使っているアプリや自分のブックマークから同じ画面へ行けば、偽サイトには着きません。
本当に通知があるなら、アプリの中にも同じ知らせが出ています。

VPNはフィッシングを止めません

各社が出している広告・悪質サイトの遮断機能は、既に知られている悪質なドメインを弾くものです。
新しく作られた偽サイトや、本人が自分で入力してしまう場面には届きません。
ここを守るのは二段階認証、とくにパスキーです。

流出対策で選ぶならこの3社

ExpressVPN:接続速度と安定性で業界最高水準

内容

本社所在地

英領バージン諸島

月額料金(2年プラン)

$4.49〜/月

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サーバー台数

3,000台以上

対応国数

113カ国

同時接続台数

10〜14台(プランによる)

日本語対応

アプリ・サポートともに対応

全世界で400万人以上が利用するExpressVPNは、VPN LIFEの速度検証で常にトップクラスの数値を記録しています。

一般的なVPNアプリは起動から接続完了まで30〜60秒かかりますが、ExpressVPNはその工程をわずか10秒ほどで完了。
毎日使うツールとしてのストレスのなさは、長期利用者からも高い評価を得ています。

地域制限への対応力も高く、4K動画の視聴でも品質低下を感じにくい通信速度を維持。
中国からの接続実績においても安定していると評価されており、渡航先を問わず使えます。

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NordVPN:コストと機能のバランスに優れた定番サービス

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本社所在地

パナマ

月額料金(2年プラン)

$3.99〜/月

返金保証

30日間

サーバー台数

8,000台以上

対応国数

140カ国以上

同時接続台数

10台

日本語対応

アプリ・サポートともに対応

NordVPNは新規利用者数が世界最多規模を誇るVPNです。
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Surfshark:接続台数無制限で家族・複数デバイスに最適

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本社所在地

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サーバー台数

4,500台以上

対応国数

100カ国

同時接続台数

無制限

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主要VPNサービスの中でも月額料金が低いのが魅力のSurfshark。
新興のサービスですが、通信速度は大手と比較しても遜色なく、世界的な評価も年々向上しています。

同時接続台数に制限がないため、スマートフォン・タブレット・PCといった複数デバイスを1アカウントで使い回したい方や、家族と共有したい方に特に最適。

ただし、地域ブロックへの対応はExpressVPNやNordVPNに比べてやや弱い面があり、特定のサービスで接続が安定しないケースも見受けられます。

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個人情報の流出に関するよくある質問

VPNを使っていれば個人情報は漏れませんか?

漏れます。VPNが守るのは通信の経路だけです。
利用していた会社から会員情報が流出する場合、VPNの有無は関係ありません。

漏洩を確認するサービスにメールアドレスを入れても大丈夫ですか?

照合に使うだけであれば、入力するのはメールアドレスだけです。
パスワードの入力を求めるサービスは使わないでください。

パスワードは何から変えればいいですか?

メールが最初です。メールを押さえられると他の再設定に使われるためです。
その次に銀行・決済・主要なSNSの順で進めてください。

二段階認証はSMSでも十分ですか?

何も無いよりはるかに安全です。
ただし認証アプリやパスキーのほうが安全とされているため、
お金が動くサービスではそちらを選べるなら切り替えてください。

クレジットカードは止めたほうがいいですか?

明細に心当たりの無い請求があるなら、金額にかかわらずカード会社へ連絡してください。
少額の見慣れない請求は、試し使いであることがあります。

流出した情報は消せますか?

一度出回った情報を消すことは、現実にはほぼできません。
できるのは、その情報で入られないようにすること(パスワード変更と二段階認証)です。
だから確認よりも、入口を閉じるほうが優先されます。

まとめ:確認して、止めて、使い回しを断つ

やることは3つだけです。

今日やること

  • メールアドレスで漏洩を照合し、端末の警告も見る
  • メール→銀行→決済→SNSの順にパスワードを変える
  • メールとお金が動くサービスに二段階認証を入れる
  • 公共Wi-Fiを使う人は、通信の層にVPNを足す

VPNは4つめであって、1つめではありません。
順番を守れば、同じニュースを見ても落ち着いていられます。

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