- スプリットトンネルは、どの通信をVPNに通して、どの通信を通さないかを分ける設定です。全部を通すと不便になるもの(ネット銀行・社内システム・家のプリンタ)をVPNの外に出しておくための機能です。
- 当サイトが公式データを取り直している7社のうち、公式の機能ページにこの機能を載せているのは3社です(NordVPN・Surfshark・Private Internet Access)。社名と、どのページに載っていたかまで出します。
- 一覧に無い会社が「使えない」という意味ではありません。機能ページには書かず、よくある質問の側にだけ書いている会社があります。当サイトはこの読み違いを2度しているので、ここははっきり分けて書きます。
スプリットトンネルとは何か
どの通信をVPNに通して、どの通信を通さないかを分ける設定です。
VPNを繋ぐと、ふつうはその端末の通信が全部VPNの中を通ります。行き先がどこであっても、いったんVPNの出口を経由します。スプリットトンネルは、この「全部」をやめて、アプリごと・宛先ごとに、通す/通さないを決める設定です。
通す/通さないの3つの状態
| 設定 | 通信の通り道 | 困るところ |
|---|---|---|
| 全部を通す(既定) | どの通信もVPNの出口から出る | 国内向けのサービスが「海外からの接続」に見える |
| 分けて通す | 選んだものだけVPN、残りはふだんの回線 | 分け方を間違えると、隠したい通信が外に出る |
| 全部を通さない(切る) | ふだんの回線だけ | 地域の制限がそのまま残る |
呼び方は会社によって違います。Surfshark は Bypasser という名前で載せています。
分けたほうがよい4つの場面
分ける理由はいつも同じで、相手が「どこから繋いできたか」を見ているからです。
分ける理由はいつも同じで、相手が「どこから繋いできたか」を見ているからです。見られて困る側と、見られたい側が同じ端末に同居しているときに要ります。
- ネット銀行や決済。ふだんと違う国から繋ぐと、確認の手順が増えたり、止められたりすることがあります。ここはVPNの外に出しておきます。
- 会社や学校のシステム。接続元のIPで入れる/入れないを決めている場合、VPNを通すと入れなくなります。
- 家の中の機器。プリンタやテレビは同じ家の中にいる前提で動くので、VPNを通すと見つかりません。
- 地域が決まっている配信だけを通す。見たいサービスだけVPN、残りはふだんの回線、という分け方です。
4つめは、当サイトが扱っている話そのものです。どのサービスがどの国のものかは配信サービスの一覧に出しています。
どの会社が公表しているか
各社の公式の機能ページに載っている名前だけを写しています。
ここが、この記事でいちばん大事なところです。当サイトは各社の公式の機能ページを読んで、そこに載っている名前だけを写しています。7社のうち、機能の一覧そのものを公表しているのが5社、その中でこの機能を載せているのが3社です。
公式の機能ページに載っているか
| VPN | 載っている名前 | 一覧の件数 | 出どころ |
|---|---|---|---|
| スプリットトンネリング | 7件 | 公式の機能ページ | |
| スプリットトンネリング | 7件 | 公式の機能ページ | |
| スプリットトンネリング(Bypasser) | 6件 | 計測中 | |
| 非公開 | 7件 | 公式の機能ページ | |
| 非公開 | 7件 | 公式の機能ページ | |
| 計測中 | 計測中 | 計測中 | |
| 計測中 | 計測中 | 計測中 |
各社の公式ページに載っている内容です(2026-09-21時点)。「非公開」は一覧に書かれていない、「計測中」は当サイトがまだその一覧を取れていないという意味です。
「一覧に無い」の読み方
一覧に無いことを「使えない」とは書きません。読み方を先に決めます。
上の表で「非公開」になっている2社について、使えないとは書きません。機能の一覧に載せず、よくある質問やヘルプの本文にだけ書いている会社があるからです。
当サイトはこの読み違いを2度しています。公式の目次や機能一覧に無かったので「持っていない」と書きかけて、ヘルプの本文には書いてあった、という形です。だからいまは、一覧と本文を分けて扱っています。
表の言葉の意味
| 書き方 | 意味 |
|---|---|
| 名前を載せている | その会社が公式に、その機能があると言っている |
| 非公開 | その一覧には書かれていない。無いという意味ではない |
| 計測中 | 当サイトがまだその会社の一覧を取れていない |
当サイト全体で同じ書き方をしています。
分けると速度はどうなるか
分けてもVPNを通す通信は速くなりません。変わるのは外に出したほうです。
「分ければ速くなる」と言われることがありますが、VPNを通した通信の速さは変わりません。変わるのは、VPNを通さなくなった通信のほうです。
VPNを切ったときと比べて残る速度
| 都市 | VPNを切ったとき | NordVPN | Surfshark |
|---|---|---|---|
| 東京 | 780 Mbps | 57% | 51% |
| ロンドン | 790 Mbps | 90% | 90% |
| ニューヨーク | 760 Mbps | 79% | 73% |
| ロサンゼルス | 530 Mbps | 68% | 58% |
| シドニー | 600 Mbps | 52% | 40% |
| シンガポール | 610 Mbps | 42% | 42% |
| サンパウロ | 500 Mbps | 60% | 55% |
| フランクフルト | 600 Mbps | 56% | 55% |
| シアトル | 1,000 Mbps | 90% | 75% |
| パース | 850 Mbps | 81% | 76% |
| 仁川・ソウル | 300 Mbps | 49% | 72% |
同じ回線・同じ時間帯で、VPNを切ったときと繋いだときの平均を比べた割合です。オーナーが手で測っています。
つまり、分ける目的は速度ではなく使い分けです。速度が理由なら、見るべきは繋ぐ先の国と都市のほうです。
自分の端末で確かめる手順
使っている端末で分けられるかは、契約したあと5分で分かります。
使っている端末で本当に分けられるかは、契約したあと5分で分かります。返金を申し出られる期間のうちに済ませてください。
- アプリの設定で、機能の名前を探す(Surfshark は Bypasser)
- VPNの外に出したいアプリを1つだけ選ぶ
- VPNを繋いだまま、外に出したアプリでどこの国から繋いでいることになっているかを確かめる
- 同じことを、通したままのアプリでも確かめる。2つが別の国になっていれば、分けられています
確かめるのに使える窓口と期間
| VPN | 機能の一覧 | 日本語の窓口 | 返金を申し出られる日数 |
|---|---|---|---|
| 載っている | あり | 30日 | |
| 載っている | 計測中 | 30日 | |
| 載っている | あり | 30日 | |
| 非公開 | 計測中 | 非公開 | |
| 非公開 | 計測中 | 30日 | |
| 非公開 | 計測中 | 14日 | |
| 非公開 | 計測中 | 7日 |
各社の公式ページに書かれている内容です。返金の条件はプランで変わる会社があるので、申し込み画面で確かめてください。
使うときに気をつけること
外に出した通信はVPNの保護を受けません。分けるとはそういう意味です。
- 外に出した通信は、VPNの保護を受けません。分けるというのは、そういう意味です。
- ブラウザだけを外に出したつもりでも、そのブラウザで開いた全部が外に出ます。アプリ単位の指定は、そのアプリの中身を区別しません。
- 接続が切れたときに通信を止める設定と組み合わせると、止まるのは通したほうだけです。外に出した通信は流れ続けます。
- 当サイトは、OSごとに使えるかどうかは数えていません。ここで出しているのは、各社の機能ページに何と書いてあるかまでです。
会社ごとの公表内容
公式の機能ページに何と書いてあるかを、会社ごとに並べます。
NordVPN:「スプリットトンネリング」として公表
NordVPNの公式サイト

NordVPNの公表内容
NordVPNNordVPNは、この機能を「スプリットトンネリング」という名前で公式の機能ページに載せています。設定画面でもこの名前で並ぶので、別の呼び方で探すと見つかりません。公表されている機能は全部で7件です。
NordVPNの公表内容
| 見るところ | NordVPN |
|---|---|
| 公式の機能ページでの名前 | スプリットトンネリング |
| 公表されている機能の件数 | 7件 |
| 出どころ | 公式の機能ページ |
| 日本語で聞けるか | あり |
| 確かめてから決められる日数 | 30日 |
各社の公式ページの記載です(2026-09-21時点)。OSごとに使えるかどうかは、この一覧からは読み取れません。
Private Internet Access:「スプリットトンネリング」として公表
Private Internet Accessの公式サイト

Private Internet Accessの公表内容
Private Internet AccessPrivate Internet Accessは、この機能を「スプリットトンネリング」という名前で公式の機能ページに載せています。設定画面でもこの名前で並ぶので、別の呼び方で探すと見つかりません。公表されている機能は全部で7件です。
Private Internet Accessの公表内容
| 見るところ | Private Internet Access |
|---|---|
| 公式の機能ページでの名前 | スプリットトンネリング |
| 公表されている機能の件数 | 7件 |
| 出どころ | 公式の機能ページ |
| 日本語で聞けるか | 計測中 |
| 確かめてから決められる日数 | 30日 |
各社の公式ページの記載です(2026-09-21時点)。OSごとに使えるかどうかは、この一覧からは読み取れません。
Surfshark:「スプリットトンネリング(Bypasser)」として公表
Surfsharkの公式サイト

Surfsharkの公表内容
SurfsharkSurfsharkは、この機能を「スプリットトンネリング(Bypasser)」という名前で公式の機能ページに載せています。設定画面でもこの名前で並ぶので、別の呼び方で探すと見つかりません。公表されている機能は全部で6件です。
Surfsharkの公表内容
| 見るところ | Surfshark |
|---|---|
| 公式の機能ページでの名前 | スプリットトンネリング(Bypasser) |
| 公表されている機能の件数 | 6件 |
| 出どころ | 計測中 |
| 日本語で聞けるか | あり |
| 確かめてから決められる日数 | 30日 |
各社の公式ページの記載です(2026-09-21時点)。OSごとに使えるかどうかは、この一覧からは読み取れません。
Mullvad VPN:公式の機能一覧には記載なし
Mullvad VPNの公表内容
Mullvad VPNMullvad VPNが公式の機能ページに載せているのは7件で、その中にこの機能の名前はありません。これは「使えない」という意味ではありません。一覧に出さず、よくある質問の側にだけ書いている会社があります。確かめるなら、この社のヘルプで機能名を検索してください。
Mullvad VPNの公表内容
| 見るところ | Mullvad VPN |
|---|---|
| 公式の機能ページでの名前 | 非公開 |
| 公表されている機能の件数 | 7件 |
| 出どころ | 公式の機能ページ |
| 日本語で聞けるか | 計測中 |
| 確かめてから決められる日数 | 14日 |
各社の公式ページの記載です(2026-09-21時点)。OSごとに使えるかどうかは、この一覧からは読み取れません。
Windscribe:公式の機能一覧には記載なし
Windscribeの公表内容
WindscribeWindscribeが公式の機能ページに載せているのは7件で、その中にこの機能の名前はありません。これは「使えない」という意味ではありません。一覧に出さず、よくある質問の側にだけ書いている会社があります。確かめるなら、この社のヘルプで機能名を検索してください。
Windscribeの公表内容
| 見るところ | Windscribe |
|---|---|
| 公式の機能ページでの名前 | 非公開 |
| 公表されている機能の件数 | 7件 |
| 出どころ | 公式の機能ページ |
| 日本語で聞けるか | 計測中 |
| 確かめてから決められる日数 | 7日 |
各社の公式ページの記載です(2026-09-21時点)。OSごとに使えるかどうかは、この一覧からは読み取れません。
CyberGhost VPN:機能一覧を取得中
CyberGhost VPNの公式サイト

CyberGhost VPNの公表内容
CyberGhost VPNCyberGhost VPNについては、当サイトがまだ機能の一覧を取れていません。取れていないものを、あるともないとも書きません。
CyberGhost VPNの公表内容
| 見るところ | CyberGhost VPN |
|---|---|
| 公式の機能ページでの名前 | 計測中 |
| 公表されている機能の件数 | 計測中 |
| 出どころ | 計測中 |
| 日本語で聞けるか | 計測中 |
| 確かめてから決められる日数 | 非公開 |
各社の公式ページの記載です(2026-09-21時点)。OSごとに使えるかどうかは、この一覧からは読み取れません。
ExpressVPN:機能一覧を取得中
ExpressVPNの公式サイト

ExpressVPNの公表内容
ExpressVPNExpressVPNについては、当サイトがまだ機能の一覧を取れていません。取れていないものを、あるともないとも書きません。
ExpressVPNの公表内容
| 見るところ | ExpressVPN |
|---|---|
| 公式の機能ページでの名前 | 計測中 |
| 公表されている機能の件数 | 計測中 |
| 出どころ | 計測中 |
| 日本語で聞けるか | 計測中 |
| 確かめてから決められる日数 | 30日 |
各社の公式ページの記載です(2026-09-21時点)。OSごとに使えるかどうかは、この一覧からは読み取れません。
つまり会社ごとに見ても、分かるのは「公式が何と書いているか」までです。
スプリットトンネルのよくある質問
iPhoneでもスプリットトンネルは使えますか?
当サイトはOSごとの対応を数えていません。各社の公式の機能ページには機能の名前しか載っておらず、そこからiOSで使えるかどうかは読み取れないためです。日本語の窓口を持っていると公表している会社が2社あるので、契約前にそこで聞くのがいちばん確かです。
使うと通信が速くなりますか?
VPNを通す通信の速さは変わりません。変わるのは、VPNを通さなくなった通信のほうです。当サイトの実測では、VPNを通すと11都市でVPNを切ったときより速度が落ちています。外に出した通信だけが、その落ちるぶんを受けなくなります。
Surfsharkの設定にスプリットトンネルが見当たりません。
Surfshark はこの機能を Bypasser という名前で公表しています。設定画面でもその名前で並んでいるので、「スプリットトンネル」で探すと見つかりません。
一覧に載っていない会社では使えないのですか?
そうとは限りません。機能の一覧には載せず、よくある質問の本文にだけ書いている会社があります。当サイトはこの読み違いを2度しているので、一覧に無いことを「無い」とは書きません。その会社のヘルプで機能名を検索してください。
分けたのに、国内のサービスがまだ海外から見えていると言われます。
外に出す対象の指定が効いていないか、端末に前の情報が残っている可能性があります。切り分けの順番は繋がらないときの直し方にまとめてあります。
まとめ
スプリットトンネルは使い分けのための設定で、速くするための設定ではありません。
スプリットトンネルは使い分けのための設定で、速くするための設定ではありません。公式の機能ページに名前を載せているのは7社のうち3社で、NordVPN・Surfshark・Private Internet Accessです。載っていない会社を「使えない」とは書きません。
ここで出した数字の元のファイルは公開データに置いてあります。各社の公表内容は毎日取り直しています(2026-09-21時点)。